Scarsdale
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スカースデールの小学校


小学校のカリキュラム 年間行事の一例 小学校の一日 学校のきまり

スカースデールにはEdgewood、Fox Meadow, Greenacres, Heathcote, Quaker Ridgeの5つの小学校があります。どの小学校にもキンダーガーデンから5生までの子供たちが在籍しています。キンダーガーデンにはその年の12月末日に満5才になる子供(州によってこの日付には違いがあります)が入ります。



Edgewood schoolFoxmeadow schoolGreenacre schoolHeathcote school Q


小学校のカリキュラム


小学校のカリキュラムや年間予定表は、中高校と同様に州のガイドラインにそってそれぞれの学区の教育委員会が設定します。年間登校日は、土曜日の授業がなく、夏休みも通常6月下旬から9月初旬までと長いので、通算すると約180日になります。スカースデールの学期(通知表の 配付時期)は、小学校では年3回は中、高校は4回となっています。クラスの児童数は学年を平均すると20名前後です。

キンダーガーデン

教育内容:キンダーガーデンでの子供たちの学習は基礎学習であり、それぞれ別個の科目とはなっていませんが、科目分けをするとすれば、理科、話し方、読書、作文、算数、図工、音楽、人間関係、保健、体操といった分野を遊びを中心として学びます。

時間帯:午前中だけで終わるところ、午後までのところなど学区によって違います。一週間のうち、一日だけ午後の時間を6〜7人の小人数の児童の指導にあてています。(この日を『コールバックデイ』と呼んでいます。) 
  
小学校

カリキュラム:授業は1年生から5年生までは担任が特別授業(体操、音楽、図工.ESL、図書指導、コンピューター)をのぞく全ての科目を担当します。5年生では算数、理科などが専門教師によって指導される場合もあります。必須科目は、算数、社会、理科、国語、音楽、体操、図工。



特別教科と指導:
  • ESL :(English as a Second Language) 外国人のための特別英語指導
  • カウンセリング:心理面に問題があると思われる場合、スクール・サイコロジストが担任、両親と協力して、問題の解決にあたります。友人関係のありかたなどについてのグループディスカッションの指導などもしています。
  • リソース・ルーム: 補習の必要がある子供たちに専門教師がわかりやすく指導する(スキル・ルームとも呼ばれてます。)
  • リーディング:読む力が弱い子供たちの特別指導 
  • スピーチ: 言葉の発達が遅れている場合や話し方に問題のある子供の矯正指導
この外には、コンピューター教育、ライブラリーメディア・センター(各種書籍リサーチの方法、教材の使用法、図書館の利用の仕方などを学ぶ)、学校によっては外国語(主にはフランス語、スペイン語)が取り入れられている所もあります。 

主な年間行事の一例 (同じ学区でもそれぞれの学校によってまたその年によって違いがあります)

9月
  • キンダーガーデン・アンド・ニューペアレント・コーヒー:キンダーガーデンと新入生父兄のために始業日に学校内で行われるPTA主催の茶話会
  • スクール・ピクニック: 夕食時校庭で催される家族のピクニック。PTA役員やクラスマザーが教師をゲストとして招待する
  • ニューペアレント・オリエンテーション:新入生保護者のための学校案内(夜開かれる)
  • オープンハウス:教師による教育方針説明会。(夜開かれる)
  • ロシュハシャナ:(ユダヤ教の新年)正確な日はその年によって違う。休校。(地域によっては普通授業)
  • ヨムキプア:(ユダヤ教祭日ーあがないの日)ロシュハシュナから10日目(休校。地域によっては普通授業。休校にならない所でもユダヤ系教師は休みをとる人が多い)
ニューヨーク周辺にはユダヤ系アメリカ人が多いので、ユダヤの行事が学校にも影響している面があります。

10月
  • コロンブスディ:休校。
11月
  • ブックフェア:PTAが資金集めと、子供により本に親しませることを兼ねて行う書籍セール(学校の時間帯に行い、子供たちは、担任の先生に伴われてクラス単位でやってきます。
  • ベテランンズデー:(退役軍人の日。)休校
  • サンクスギビングデー:(感謝祭)11月の最後の木曜日。週末にかけて休校。家族や親族が集まって七面鳥を食べて祝います。
  • ペアレント・ティーチャー・コンフェレンス:教師と父兄個人面談(Kから5年生まで)

12月
  • スタッフ・ホリディ・リセプション: PTAが主催する教師のためのリセプション
  • クリスマス:学校はクリスマスから1月1日まで休校。クリスマス前に教師の贈物をする家族が多い。スカースデールでは教師に贈り物をする場合、15ドル以上の価値のものにしないようにと言われています。カードを送る場合、アメリカ人はすべてキリスト教とは限らないので、はっきりそうと分かっている人を除いては、「クリスマス」をうたっていないシーズンス・グリーティング・カードにする方が無難です。
  • 通知表配付

1月
  • マーチン・ルーサー・キング師誕生日:休校
  • ウインター コンサート:スクール バンド、オーケストラ、コーラスの発表会(昼と夜の2回に分けて行う)

2月
  • リンカーン大統領誕生日:2月12日
  • バレンタインズデー:カードやチョコレートなどを交換しあう。教師の指導でクラス全員と交換させあうことが多い。(小学校低学年まで)  
  • -ワシントン大統領誕生日:第3月曜日(休校)
  • 冬休み:(1週間)

3月
  • スタッフ・リコグニッション・ランチョン:PTAが学校に感謝をあらわすために主催する昼食会。教師、地区の学校関係者を招待します。
  • 5年生父兄のための中学校案内:(於中学校)来年中学校へ進学する子供の父兄への説明会
  • セント・パトリックデー: もとはアイルランドのお祭り。休校にならないがアイルランド系ではない人も緑色を身につけて祝う。マンハッタッンではパレードが行われます。
  • パスオーバー:(3月から4月にかけて)ユダヤ教過ぎ越しの祭り。休校ではないが、ユダヤ系では休む人が多い。
  • イースター:(3月から4月にかけて)復活祭(学校では特別な行事はないが、家庭や教会でお祝いをします。
  • K-ペアレント/ティーチャー コンフェレンス
  • 通知表配付春休み:(1週間)

4月
  • 地区予算案説明会(夜)
  • クラスペアレント・ミーティング

5月
  • スクールフェア:(学校祭)PTAが主催する資金集めのための年に1回のフェア。エッジウッド小学校では毎年「母の日」の前の土曜日に行われ、日本人父兄の「やきとり」は毎年 大変な人気。
  • 予算案投票(学校側が住民に提案する来年度の予算を受け入れるか反対するかの投票。)
  • スプリング・コンサート
  • メモリアルデー:(戦歿者記念日)5月最後の月曜日。休校

6月
  • 通知表配付
  • 学期終業 (小学校では卒業式はないが、近年、「ムービング・アップ・ディ」と言って最後の日に5年生の簡単な式が行われるようになりました。)

その他の学校行事
  • PTAミーティング:1か月に一度主に夜学校で開かれます。役員でない人の参加も奨励されているので、学校の内容を理解するためにもなるべく出席することが奨励されています。
  • 教育委員会ミーティング:隔週月曜日の夜。学区内の全ての問題について話し合う。
  • PTカウンシルミ・ーティング:学区内の学校を総合したPTAー共通する問題の話し合いや、各専門家を外部から招待したりする。集会は隔月。夜 
  • アセンブリー:学校の体育館で行われる集会。
  • フィールドトリップ(遠足):美術館、動物園などを学校でチャータしたバス(入場料、交通費などは主に生徒負担)か父兄の運転(ドライバーは通常クラスマザーが采配する)で訪問します。この場合あらかじめ保護者あてに子供を通して参加許可書がくるので、参加するか、しない旨のサインをして学校に返します。保護者の署名がないと子供は遠足に参加できません。
  • 誕生日会:低学年の場合、事前に担任に連絡をとり、当日カップケーキなどを届けておくとクラスで子供の誕生日を祝ってくれます。(担任に もよりますので確認した方がよいでしょう。) 
 
課外活動:
  • ガールスカウト:ガールスカウトはGIRL SCOUTS AND GIRL GUILD世界協会に属する団体です。これは学校主催ではなく、父母のボランテァで運営されています。ユニフォームを着用し、1、2週間に1回集まり、いろいろな活動に参加します。アメリカ人の友達をふやすよい機会となります。
  • ボーイスカウト:これも保護者のボランティアからなり、各種活動を通してスポーツマンシップ、正しい市民のありかたなどが指導されます。ガールスカウト同様、友人作りのよい機会です。
  • アフタースクール・クラブ: PTAが学校のカリキュラムを補足したり強化するために主催するクラブ。テニス、図工、手芸、体操、語学などのプログラムを10週間ほど続けて提供します。少額ながら、有料。ただし、家族がPTAのメンバーでない場合は参加できません。(PTA会費を納め
    れば、メンバーになることができます。)

小学校の1日


始業、終業時間:同じ学区内でも学校によって差がありますが、平均すれば登校8時30分、授業開始8時45分、終業3時といったところです。

忠誠の誓いニューヨーク州は、子供たちにアメリカ国旗に対する忠誠を誓わせることを教育法に定めています。ただし、実際には教師によって毎朝の日課に組んでいる人もいれば、全くしていないクラスもあります。外国人の生徒にはそれを求めない教師もいます。

PLEDGE OF ALLEGIANCE:
I pledge allegiance to the flag of the United States of America and to the republic for which it stands. one nation, under God, indivisible with liberty
and justice for all.


時間割

授業の1時間単位は約45分です。ただし、学校全体が同じ時間割で動きているわけではないので、教師の裁量によって長くなったり短くなったりします。休憩時間は日本のように授業と授業の間に5分、10分といった休みはなく、1回だけまとめて20分ほどとりますが、その時間も学年やクラスあるいは教師によってまちまちです。授業と授業の間にもベルはならず、日本で授業前後に行う「起立、礼」といったあいさつもありません。時間割は教育委員会のカリキュラムにそって、アセンブリーや特別授業以外は教師が各自の裁量できめます。したがって、同じ学年でもカリキュラムの進め方が教師によってまったく違うことも少なくありません。時間割は通常教師が授業の前に黒板に書いて知らせます。授業中に洗面所へ行きたい場合は、教師に許可をもらいます。中には授業の妨げになるので、黙って行きなさいと言う教師もいます。手洗いに行きたいと言えなくて、漏らしてしまう場合もありますので、我慢できなくなるまで待たないよう、子供たちに伝えておくことも必要です。

スクール・インフォメーション(学校のきまり)一例  
  • 学校時間帯:学区のバスの関係で学校によってずれがあります。子供たちは授業開始以前には教室に入ることはできません。始業ベルがなるまで中庭または天気が悪い日は一階の廊下で待ちます。
  • 欠席:学校を休む場合は午前9時から9時15分の間に保健室にその旨を電話をします。伝染病の場合も必ず報告します。保健室ではそれによって感染しているかも知れない他の子供たちの父兄にその旨を知らせます。
  • 早退:緊急時の早退には、(1)両親の署名入りの文書を学校事務書へ持参するか(2)両親が直接保健室で子供を引き取ります。いかなる場合も子供が一人で下校することはできません。
  • 天候の日の休校:大雪とか嵐などで、休校または始業開始が遅れる場合、学区はケーブルTVでその旨を知らせます。クラスマザーによっては連絡網で知らせる人もいますが、疑わしい天候の場合は学区用のケーブルTVをみてみることが必要です。
  • 教科書:学校から貸与されるので、購入する必要はありません。宿題はほとんどプリントされた用紙で、教科書を家に持ち帰ることはほとんどありません。学用品は教師の指定するものを各自で用意します。
  • 宿題:宿題は3年生までは出さないという方針をとっている学校も多いのですが、最終的には教師の裁量に任せられています。日本人の場合、アメリカ人のクラスメートと同じ量の宿題では負担がかかりすぎることがあるので、無理をしないで教師とよく相談することが必要です。宿題を親が手伝いすぎると、分かりが早いと判断されてその量がふえることもあるので、子供の能力に応じてすませたがよいでしょう。睡眠不足が翌日の学校に支障をきたすことのないよう子供には一定の時間には必ず寝かせて欲しいという声は教師の間に少なくありません。
  • 長期欠席の場合の宿題:教師は通常、欠席のためおくれた分については子供が出席してきた時点で遅れを取り戻すように指導します。欠席が3日以上続く場合は、午前中に学校にその旨を連絡すれば 放課後まとめて宿題を入手できます。
  • 昼食:昼食はカフェテリアまたは、ミーティング・ルーム(学校によって違う)で食べます。スクールランチを注文できる所もあります。自宅で昼食をとる場合、カフェテリアでとる場合のいずれも申込書に保護者がその旨を書いて署名します。昼食時間は1時間。ただし、収容人員の関係で、各学年ごとに別々に食べます。
  • おやつ:学校によって違いますが、スカースデールのキンダーガーデン、小学校低学年までは「スナック・タイム」があり、簡単なスナックを学校で食べることができます。
  • 健康診断:ニューヨーク州教育局はすべての児童に入学時と、1、3、7、10年に進級する際の健康診断を義務づけています。
  • 調査書の変更:住所または電話番号、家族構成、勤務先の電話、主治医、両親以外の緊急連絡先の電話番号。両親が長期間家を留守にする場合はその旨と、誰が子供の面倒をみるかなども報告すること。家族構成の変更が児童の心理面に影響を与えると思われる場合は学校職員、ナース、スクールサイコロジストまたは校長にその旨を報告します。
  • 通知表と個人面談:キンダーガーデンおよび1、2年の子供たちの両親には1年に2回、3、4、5年生には1回の定期的個人面談が予定されています。成績は年3回のリポートカードで両親に通知されます。こうした定期面談とは関係なく教師との話し合いを希望する場合はその旨を事務所へ連絡すれば、いつでも可能です。
  • 自転車通学:学校では安全を帰して3年生以下の子供には自転車通学を許可していません。3年生以上で自転車通学を希望する者は、PTA主催による講習会をうけ、そのテストに合格しなければなりません。全ての子供にヘルメットの着用が義務づけられています。。
  • スクールバス:学校から1.5マイル以上の所に住む児童生徒は地区財政で賄われる無料のバスを利用することができます。地区で定められた距離より近くに住むものでバスの利用を希望する場合は有料のバスを利用します。
  • スクール・パフォ−マンス:子供たちは、演奏、劇など学校での様々なパフォーマンスに参加します。ほとんどは学校時間帯に行われますが、保護者のため夜繰り返されることもあります。その場合子供たちには大人の付き添いを必要とすること、家族はなるべく一緒の席に座り、子供たちは両親の監督下で行動すること、演奏中の写真撮影は、他の観覧者の迷惑にならないよう気をつけること、演奏後学校内で特定の子供だけに花束や贈物の贈呈を避けることなどに留意します。
  • 落し物:校内での遺失物はすべて一階の陳列だなに保管されています。眼鏡やアクセサリーなど小さくてこわれやすいものは事務所で保管します。上着やスニーカーなどにはあらかじめ名前をはっきりつけておいてください。
  • 電話伝言:学校事務所の電話は緊急時以外に子供たちが使用することを禁じています。子供たちの責任感の育成のためにも、不必要に授業を妨げたりしないためにも、電話伝言の必要がないよう登校前に子供と確認しあっておきます。
  • 忘れ物:子供が家に忘れていったランチや楽器などは、授業をさまたげないよう、学校事務所へ届けます。
  • 学校訪問:保護者や地区住民はいつでも学校を見学することができます。ただしその旨を事前に届けけ出ます。
  • 成績評価:通知表の配付時期は、小学校は年3回12月、3月、6月、中、高校では、11月、2月に4月、6月の年4回になっています。小学校高学年では年1回、低学年(K−2)では2回の定期個人面談があり、通知表はその前に子供を通して家庭に渡すか、面談時に直接両親に渡します。通知表の内容は、子供の発育や教科指導の変化によって学年ごとに異なっておりその内容を見ると一定学年で求められている学習の技能や人間性・社会的発達の段階がある程度理解できます。評価方法は個人の進歩に焦点をあわせた絶対評価型なのでクラスの何%がE(Excellent-優秀)などということはなく、英語がまだ十分ではない時期でも、本人の努力に対してEやVG(Very Good)といった点がつけられることも少なくありません。したがって通知表の評価の部分だけをみると日本から来てまもなくの子供がアメリカ人の子供たちよりよい点がつけられていることもあるわけで、このことが相対評価的感覚から、親に子供の英語習得を過当に評価させてしまうこともあります。評価の違いは教育理念、指導法の違いでもあるので、その違いを認識した上で通知表に得心のいかない部分があれば、親は直接教師とよく話し合って確認しましょう。
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